ふわふわした綿のような見た目が可愛らしいスモークツリー。
この記事では、そんなスモークツリーの特徴や育て方について紹介していきたいと思います。
スモークツリーとは?
スモークツリーはウルシ科に属する落葉樹で、初夏になると枝の先に無数の小さい花を咲かせるのが特徴です。
スモークツリーという名前は、花が終わった後に残る花柄が煙のように見えることからきています。
これは雌木だけに見られる特徴で、雄木は花柄が雌木ほど伸びないため煙のようには見えません。
そのため、園芸やフラワーアレンジメントには雌木が多く使用されています。
スモークツリーの種類
スモークツリーにはたくさんの品種があり、花の色や葉っぱの色も品種によって変わります。
今回はその中からいくつかをピックアップして紹介したいと思います。
グレース
グレースは季節による葉色の移り変わりが楽しめる品種です。
赤紫色だった葉の色が夏になると緑色に変化し、秋になるにつれてだんだんと鮮やかな赤色に紅葉していきます。
花の色は赤紫色で、こちらも葉の色と同様に鮮やかな色合いをしています。
育てやすく初心者の方にもおすすめの品種です。
ヤングレディ
ヤングレディは花付きが良く、クリーム色やピンク色の花をたくさん咲かせてくれます。
葉色は濃い緑色で、秋には紅葉を楽しむこともできます。
スモークツリーの中でも比較的小さめの品種で、鉢植えで育てることも可能です。
ピンクパール
淡いピンク色の花が綺麗なピンクパール。
咲き始めの頃は白と緑が合わさったような花色で、そこから徐々にピンク色に変化していきます。
観賞用としてだけでなく、切り花やドライフラワーとしても人気のある品種です。
ロイヤルパープル
ロイヤルパープルは銅葉(銅色や赤銅色の葉)が美しく人気のある品種です。
赤紫色の花を咲かせますが、小さいうちはあまり花付きが良くありません。
そのため、スモーク状になるのはある程度の大きさまで成長してからになります。
スモークツリーの育て方
ここからはスモークツリーを育てる際のポイントについて項目ごとに紹介したいと思います。
栽培環境
日当たりと水はけの良い場所がスモークツリーの栽培環境として適していますが、根を浅く張る性質があるため風当たりの強い場所は避けるようにしましょう。
また、枝が横に広がるように成長するので、広さに余裕のある場所で育てることをおすすめします。
肥料
・地植えで育てる場合
植え付け時に腐葉土や堆肥を土に混ぜておけば、その後はほとんど肥料を必要としません。
ただし、あまり生育が良くないときは、12月から3月の間に寒肥として緩効性化成肥料を与えるようにしましょう。
・鉢植えで育てる場合
12月から3月の期間に寒肥として緩効性化成肥料を与えます。
水やり
・地植えで育てる場合
植え付けてから根付くまでの間は、土が乾いたタイミングで水やりを行います。
その後は、晴れた日が続くなどして土がひどく乾燥しているときのみ水分を与えてあげれば、あとは降雨の水だけで育ってくれるため、水やりをしなくても問題ありません。
・鉢植えで育てる場合
土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出てくるまでたっぷりと水を与えます。
・剪定
スモークツリーは夏と冬の年二回、剪定をするようにしましょう。
夏場の剪定は花が終わった後に行うのがポイントです。
花後に剪定しておくことで、剪定したところから新しい枝が成長し、次の年には枝先にきれいな花を咲かせてくれます。
冬の剪定では、枝先にできた花芽を切らないように注意しながら不要な枝を切り落としていきます。
あとがき
ふわふわした見た目だけでなく、葉っぱの色味も楽しむことができるスモークツリー。とても丈夫で育てやすく、鉢植えで育てられる品種もあるため、園芸ビギナーの方の庭木デビューにおすすめです。