ドライフラワーの色と花の種類を紹介

今回はドライフラワーの色と花の種類についてご紹介したいと思います。

ドライフラワーに使われる花の色と特徴

はじめに、ドライフラワー作りに使われる花の色と特徴について紹介したいと思います。

ドライフラワー作りには、水分量の少ない花が使われることが多いです。

ドライフラワーは生花を乾燥させて作るのですが、水分量の多い花だと乾燥までに時間がかかってしまい、その間に色が抜けたり形が崩れてしまうことがあるからです。

花の色に関しては、淡い色よりも濃い色の花の方がよく使われています。

淡い色の花だと、乾燥させているときに花びらが黒ずんでしまうことがあるからです。

以上がドライフラワーに適した花の色と特徴です。

いずれもドライフラワー作りに慣れていない初心者の方ほど、花選びの際に気を付けてほしいポイントです。

続いては、ドライフラワーにおすすめの花を色ごとに紹介していきたいと思います。

赤系のドライフラワー

バラ

バラは生花はもちろん、ドライフラワーでも人気の花です。

バラをドライフラワーにするときは、満開になる前に作り始めるのがポイントです。

満開になったバラで作ってしまうと、乾燥させるときに花の形が崩れてしまったり、色がきれいに出なくなったりしてしまいます。

そのため、満開ではなく八分咲きくらいまで開花したタイミングで、ドライフラワー作りに取り掛かるようにしましょう。

また、バラは生花のときとドライフラワーにしたときで、色味がかなり変化します。

自分好みのドライフラワーを作るためにも、あらかじめ完成したときの色味を確認しておくことをおすすめします。

ケイトウ

ケイトウは赤、黄、オレンジなどの色があり、開花したときの花の形も複数あるバリエーション豊かな秋の花です。

ケイトウをドライフラワーにする際は、カビに気をつけましょう。

ケイトウはカビが発生しやすい花のため、花びらや葉っぱが重なった状態で乾燥させると、蒸れてカビが生えてしまうことがあります。

カーネーション

母の日のプレゼントとして親しまれているカーネーションでも、ドライフラワーを作ることができます。

カーネーションはドライフラワーにすると少し色褪せて、雰囲気のある色味になります。

母の日にもらったカーネーションを長く飾っておくために、ドライフラワーにしてみてはいかがでしょうか。

スイートピー

スイートピーは甘い香りが特徴的な春の花です。

乾燥させても、きれいな色合いを保ったままドライフラワーにすることができます。

スモークツリー

煙がモクモクと立っているかのような花を咲かせることが、名前の由来になっているスモークツリー。

スモークツリーの中でも、「ホワイトボール」や「グリーンボール」、「グレース」などの種類がドライフラワー作りに向いています。

千日紅

千日紅は花そのものではなく、苞の部分に色をつけるのが特徴の多年草です。

乾燥させても色味があまり変わらないため、鮮やかな色あいのドライフラワーを作ることができます。

エリカ

エリカは枝の周りに小さな花をたくさんを咲かせる、可愛らしい花です。

小さい花は繊細で取れやすいため、触れるときは花が取れないように注意しましょう。

白系のドライフラワー

カスミソウ

白くてふわふわした花を咲かせるカスミソウ。

花に含まれる水分量が少ないため、ドライフラワーに向いています。

乾燥までにかかる時間も短いため、生花の色味とほとんど変わらない状態でドライフラワーにすることができます。

ルナリア

ルナリアのドライフラワーは花ではなく、種が入っているサヤの中にある仕切りの部分を使用します。

ドライフラワーにするときは、サヤをきれいにはがしてから乾燥させていきます。

黄系のドライフラワー

ミモザ

ミモザはドライフラワーの中でも人気の高い花になります。

乾燥しやすい花のため、初めてドライフラワーを作る方にもおすすめの花です。

こちらもエリカ同様、小さい花が取れやすくなっているので注意が必要です。

クラスペディア

クラスペディアの花は、小さいボールのような可愛らしい形をしています。

乾燥させた後もほとんど色褪せしないため、鮮やかな黄色を残したままドライフラワーにすることができます。

青系のドライフラワー

リンドウ

リンドウは秋を代表する花の1つに数えられる、濃い青紫色が特徴の花です。

花びらが丈夫なため形は崩れにくいのですが、花びら同士が重なり合っているため、カビの発生には注意しましょう。

ラベンダー

リラックス効果のある香りが人気のラベンダー。

花に含まれる水分量も少なく乾燥させやすいため、ドライフラワーとしても人気のある花です。

ビオラ

見た目はパンジーと似ていますが、より花のサイズが小ぶりなものをビオラと呼びます。

紫や黄色、白など花の色が豊富なため、ドライフラワーにしてもきれいなグラデーションを楽しめるのが魅力です。

エリンジウム

ユニークな形と深みのある青色が特徴のエリンジウム。

水分量が少ない花なので、ドライフラワーにしやすい点もおすすめです。

アーティチョーク

アーティチョークと聞くと食用のイメージが強いかと思いますが、実はドライフラワーにすることもできます。

一般的に食用とされているのは蕾の状態で、そこから更に成長することで綺麗な花を咲かせます。

アーティチョークの花は独特なフォルムをしているため、個性的な仕上がりのドライフラワーになります。

スターチス

スターチスはカサカサとした触感が特徴的な花です。

乾燥させた後でも色味や印象がほとんど変わらないため、ドライフラワーにおすすめの花です。

緑系のドライフラワー

アジサイ

アジサイといえば、梅雨の時期に咲くイメージがあります。

しかし、開花して間もない頃のアジサイは、ほとんどドライフラワーには使われません。

ドライフラワーに使われるアジサイは「秋色あじさい」と言います。

秋色あじさいとは、梅雨の時期に咲いた花の色味が、気温の変化などによってアンティークな色あいに変化したアジサイのことです。

私たちが花びらだと思っている部分は、実は花のガクにあたります。

梅雨に開花したばかりのアジサイはガクが柔らかいため、乾燥させるときに形が崩れやすくなっています。

そのためドライフラワー作りには、数ヶ月たってガクの厚みが増した秋色あじさいを使うことが多いです。

アナベル

アナベルは、別名「アメリカあじさい」とも呼ばれる北アメリカが原産の花です。

花の水分量が少ないため、ドライフラワーに向いています。

あじさいと同じように、咲き始めの頃はガクが柔らかいので、秋色の鮮やかなグリーンになってからドライフラワーにすることをおすすめします。

ユーカリ

コアラの主食として知られているユーカリは、葉物のドライフラワーとしても人気です。

花物のドライフラワーの中にアクセントとして入れると、雰囲気のある作品に仕上げることができます。

まとめ

ここまで紹介してきた花以外にも、ドライフラワーにすることのできる花はたくさんあります。

この記事が、ドライフラワーに挑戦してみたい方や、お部屋にきれいな花を飾ってみたいと思った方の、ドライフラワー作りのきっかけになれば幸いです。